飛騨の城

 

 作者のお城めぐりの中から飛騨地方にある城の幾つかを紹介したいと思います。しかし、飛騨の城(跡)の保存状態は決してよくありません、というよりかなりの城郭がズタズタ、といってもいいほどで山林でそのまま残っていればマシな方ではないでしょうか。。。

 

 まずは飛騨松倉城からどうぞ。

 

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飛騨松倉城



 

◇仕事の合間を縫って何年ぶりだろう?高山市の松倉城に行ってきました。 松倉城は一応、飛騨を統一した三木自綱(みつきよりつな)によって築城されました。 三木って普通は「みき」って読むことが多いと思いますがここでは「みつき」と読みます。 飛騨に三木という苗字は結構ありますが全部が「みつき」かというと違っていて「みき」さんも多くいらっしゃいます。

 

 松倉城のウリは何と言っても放ったらかし^^;の豪快な石垣

 

 この松倉城にて金森軍と城主・三木秀綱軍との激戦が行われた・・・って本当にそんな血なまぐさい戦いがここで行われたのか?と思うほど静かで鳥の声しか聞こえない自然の山の中という感覚しかありませんが城にはやっぱり秘話がつきものなのか?

 

 そして松倉城築城秘話・・・小糸物語 (聞くも涙、語るも涙の悲しいお話)

 

 悲しい出来事はあっても、実際にはよくこんな高い所(本丸は標高856m)まで巨石を運んだものです。 私が松倉城を攻める時は毎回、高山ホテルアソシアやまつりの森のある方面から侵入します。 登って行くと七合目あたりに駐車場があるので、そこが車で行ける頂上でそのまま降りていけば反対側には合掌造りのテーマパーク「飛騨の里」に出るようになっています。

 

 駐車場からは松倉城へ登る道と松倉(馬頭)観音へ向かう道があって松倉城までは僅か250mで本丸に到着しますが途中、気の毒なくらい小ぶりな「堀切り」がありますが、本当にこんな堀切りだったら敵の侵入など絶対に防げません。(^_^;) しかし、そんな惨めな堀切りなどどうでもよくなるような豪快な石垣が姿を現します。 この石垣群がなければ松倉城なんてほとんど魅力がありません。

 

 本丸は腰曲輪と石垣に守られています。 広さ的には多少いびつですが20m四方位だと思います。 標高856mの本丸からは高山市内はもちろん、北アルブスが一望できます。名だたる名山はすべて見えました。 もう少し後なら雪化粧した北アルプスの絶景が本丸から拝めることでしょう。

 

 ひと通り松倉城を堪能して駐車場に戻ってみるとデジカメの調整?をしている外国人の姿が・・・「コンニチワー」と声をかけられたので日本語で「こんにちは」と返しました。 どうやらガイド?奥さん?女性と一緒に飛騨の里から自転車で登ってきたと話してましたがあまりにキツイので途中で自転車をおいて歩いて登ってきたそうです。(それでも途中まででもかなり大変ですぜ、ここは。)ちょっと休憩して松倉城へ登るとのこと、なのでひと通り簡単な説明を教えてあげて分かれました。

 

 その前に駐車場から800m先にある松倉観音に行ってきました。 この観音は元々、松倉城の出丸だったようです。 飛騨の里の上には昔は武家屋敷跡が見られたそうですが今では開発されて見る影もありません。(飛騨は城の保存に気合が足りないです)松倉観音までの800mはほぼ平坦で歩きやすいです。途中、何枚も「茸を採るな!」的な看板が立てかけられてました。 確かにいかにも「キノコ」が出そうなやまですわなぁ。松茸とか・・・だって松倉山だし。(^▽^;)

 

 帰りは飛騨の里方面へ降りていき、そのまま国道41号線へ出るのに途中で金龍神社というお社に出ます。 この金龍神社は金森長近公をお祀りしている神社で飛騨東照宮の中にあります。

 

 これで今回の松倉城攻めは無事、成功しました。

 

 

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